「中央集権アレルギー」の治療が必要になっている。

「中央集権アレルギー」の治療が必要になっている。

「権力」「中央」「上司」と聞くだけで、クシャミが出る体質です。巷ではweb3症というらしく、”治療”が必要です。

実力者や企業のパワーを借りることも必要だよね、仲良くやっていこうじゃん、というハナシです。

目次

web3の分散化に関する話

「web3」という概念を象徴する言葉に「分散」があります。web3誕生の背景から説明が必要ですね。

現在、僕たちはWeb2の時代を生きています。プラットフォーマー、すなわちGoogle、Amazon、Appleといった企業が独占的にデータと富を持つ時代です。。これらは俗に「GAFAM」と称されます(「F」のFacebookはMETA社)。

このGAFAM中心の権力と経済が集中する世界。あまり健全じゃないよねー、幸せじゃないよねー、と思う人は少なくないでしょう。

「分散化された”幸せ”な世界を創ろうよ」というカウンター的思想がweb3の産声。イーサリアムの共同創設者ギャビン・ウッド氏により提唱された概念です。

画像

それゆえweb3に熱狂する人は、しばしば”反権力主義”の立場を取ります。

DAO、DeFi、DEX、DeSci…web3由来の概念やプロトコルは、頭文字「D」(イニシャル・ディー)から始まるものが少なくありません。

「Decentralized(分散化)」の「D」。「分散」こそがweb3の基本スタンスである思想を強調しているのです。

主観入りますが、権力の分散を目指す世界、すなわちweb3の世界においては、企業体が受け入れられにくい空気感が内在していると感じていました。

しかし近頃、この傾向に変化アリ、です。

NFTに参入する大企業の増加

たとえば、『スクウェア・エニックス × LINE』のタッグで生まれたブロックチェーンゲーム『資産性ミリオンアーサー』がweb3民に受け入れられています。

他にも名だたる企業がweb3の世界に進出しようとしています。ドコモは5,000億を投じてweb3事業に注力すると発表していますね。GMOや楽天も自前のNFTマーケットプレイスを持っています。日本を代表するIT企業が、こぞってweb3の海原で航海を始めています。

必要不可欠な「イネーブラ」

大きなインフラを持つ企業が新しい社会システムを構築することを「イネーブラ」といいます。『決定版Web3』(野村総合研究所)という本の巻末、以下で締められています。

NTTドコモのような大手企業の参入は、一般消費者に安心感を与え、Web3市場の拡大発展にプラスに働くという見方もあります。Web3は今後も分散非中央集権を基本路線としつつも、部分的に中央集権的な要素も残ると予想されます。分散非中央集権に固執するあまり市場自体が停滞してしまうと、熱心なWeb3原理主義者にとっても幸福なシナリオとは言えません。『決定版Web3』より

「イネーブラ」の必要性を説くその見解に、深く共感しました。

web3への取り組みとアンチ権力主義

僕自身は”分散至上主義者”です。背景にはサラリーマン時代の鬱屈《うっくつ》があります。激しく疲れる縦社会、ウンザリです笑。

”アンチ権力主義”の目覚めでしたね笑。上からの命令より、自分の信念に基づいた行動がハッピーです。

無論、優れた人間性や人徳を持つ人も存在しますが、ただ長い社歴をもつだけで傲慢に振る舞う人がいるのも現実です。ウンザリです。そういった背景から、僕にはweb3の ”Decentralized World” がキラキラしたものに映りました。

分散型組織とその複雑性

自律分散化された組織、すなわち「Decentralized Autonomous Organization(DAO)」は、旧来の縦社会をぶち壊す可能性を秘めます。

権力構造や報酬設計、意思決定システムの整備など、そのオペレーションには非常に高度なリテラシーが要求されます。

「株式会社とDAOの違い」を8つの項目で図解説明しているので、また添付画像でご覧ください。いかに、”新しい組織形態”であるかが分かるかと思います。

画像
株式会社とDAOの違い

NFT市場の拡大と個々の取り組み

NFT市場はまだ非常に小さいものです。日本だとプレイヤーは15,000人ほどと言われています。

その中で僕は、メディアの制作、セミナーの開催、音声発信などを通じて、NFT市場の拡大を目指しています。

僕自身が主導するプロジェクト(『ZUTTO MAMORU』)にも恩恵があり、市場が拡大すればプロジェクトもより活気づくと信じています。

しかしNFT市場の活況はなかなか訪れず(いわゆる「冬の時代」)、もどかしさを感じています。

中央集権アレルギーの克服

一方で「大企業〇〇がNFT参入!」の報を見るたび、モヤッとした気持ちになる自分がいました。クシャミが出ました。”デカいものアレルギー”です。

イカンですね。
”治療”が必要です。

過度な「非中央集権」への固執は、花粉症の人が ”NFT界を元気に” と奮闘する一方で、マスク無しで杉の木の下を走り回るようなもの。

いい医者だったのでしょう。
治りました。

大企業さん、『ZUTTO MAMORU』とコラボしませんか?笑

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

恋に落ちるNFTプロジェクト「ZUTTO MAMORU」Co-Founder。
好きなこと:ま妄想。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次